皆さんは、「発達」という言葉を聞いて、
どんな印象を持つでしょうか。
お子さんの行動について
相談に来られるご家族の不安や焦りは、
「この子って発達障害でしょうか?」
「発達でしょうか?」と表現され、
負のイメージで語られることが多いように感じます。
子育て中のご家族にとって、
「発達」という言葉は、
様々なメディアを通して、
インフルエンザやコロナと同じく、
発達障害(神経発達症)という診断名から、
生活の中に浸透してしまったように思います。
一方、発達心理学の領域では、
「発達」という言葉を、どのように定義しているでしょうか。
▸発達はこころとからだの変化
▸誕生から死にいたるまでの心身の変化
▸受精してから死に至るまでの心身の変化の過程
など様々ですが、
共通して「変化」という言葉が使われています。
更に、
英語のDevelopment(発達)とは、
ラテン語に由来しており、
de(否定)+ velop(包む)という訳がなされ、
「包みが解かれ(開かれ)中にあるものがでてくる」
=なるべきものになる、その子らしく生きていく、
とも解釈されています。
いかがでしょう。
少し「発達」のイメージが、
未来に開かれた明るい印象になりましたでしょうか?
お子さんの「発達」について相談することが、
お子さんに「発達」というラベリングをしてしまう…
私はダメな母親なんだと涙される方に
お会いする機会が続いたため、綴ってみました。
当相談室では、
お母さん達と共に、
なるべきものになる、
その子らしく生きていく「発達」
について
理解を深めていきたいと思います。
また、
発達心理学は、
昨今、様々な研究が進み、
児童心理学や青年心理学という枠を越えて、
生涯発達心理学に変化しています。
続きは、また次回へ…
最後まで、
お読みくださり、ありがとうございました…🐘
<参考文献>
:ベーシック発達心理学 開一夫/齋藤慈子(編) 東京大学出版会
:図で理解する発達 新しい発達心理学医への招待 川島一夫・渡辺弥生(編著) 福村出版
:最新図解よくわかる発達心理学 北陸大学教授 林洋一(監修) ナツメ社
:完全カラー図解よくわかる発達心理学 法政大学文学部心理学科教授 渡辺弥生(監修)
:臨床発達心理士認定運営機構[監修]講座・臨床発達心理学① 臨床発達心理学の基礎 山崎晃/藤崎春代(編著) ミネルヴァ書房
:新日本医師協会研修会2019.10.6資料 子どものことばーことばの発達と障害ー 中川信子
:「発達障害」と間違われる子どもたち 成田奈緒子 青春新書
