「発達心理学」から「生涯発達心理学」へ

学部時代は、

「発達心理学」が好きで

乳幼児言語発達のゼミに入っていました。

言葉が持つ記号的な側面に興味があり、

未だに、言葉には、

●動作の言葉 (触れたり表情でつながる)

●視覚の言葉 (見ることでつながる)

●音声の言葉 (音・音声でつながる) 

があると感じています。

子どもの成長・発達への興味関心は、

弟の存在が大きかったと思います。

今思えば、

小さい頃から、姉として、

母と弟の関係性から目が離せなかったのだろうな…

と、懐かしく思い出されます。

また、

家庭不和の真っ只中にいた私にとって、

発達=「変化する」という未来に動いていく感覚の言葉が、

生活の中で感じていた閉塞感を、

和らげてくれていたように思います。

「発達心理学」という学問には歴史があり、

児童心理学→青年心理学→成人心理学→老年心理学→乳幼児心理学のように、

時代背景による必然性、研究方法・技術の進歩から、

乳幼児から老人まで(昨今は胎児についても)

研究対象の年齢に広がりがみられます。

子どもが大人になるプロセスを対象としていた発達観は、

″出来るようになる”ことで適応するイメージですが、

大人から老人になるプロセスを対象とした発達観は、

″出来なくなる”ことで気づいていくイメージです。

それはまるで、

脳で行われるシナプスの刈り込みのようだなと思います。

発達は

獲得と喪失を繰り返しながら進む…

それは、

歳を重ねることだけでなく、

予期せぬ出来事が起きた時や、死を身近に感じた時に訪れ、

この社会で身につけた、

不必要な認知のフレームや、知識を刈り込むかのような

感覚があります。

そして、

このように研究対象の年齢を広げた「発達心理学」のことを、

「生涯発達心理学」と呼ぶようになっています。

認知機能の年齢的変化だけではなく、

心理的機能の発達過程を知ることに重点が置かれ、

客観的なデータを保持しながらも、

徐々に、

一人の人間による主体的な適応過程に、

力点を置きつつあるとのことです。

「生涯発達心理学」には、

研究者だけでなく、

生活者自身が、

”人生をどう意味づけるか” という問いが含まれています。

皆さんの人生はいかがですか?

獲得の時期でしょか。

喪失の時期でしょうか。

最後まで、

お読みくださり、ありがとうございました…🐘

<参考文献>

:シリーズ生涯発達心理学① エピソードでつかむ生涯発達心理学 岡本祐子/深瀬裕子編著 ミネルヴァ書房 

:生涯発達心理学 小嶋秀夫・やまだようこ 放送大学教育振興会 

:最新図解よくわかる発達心理学 北陸大学教授 林洋一監修 ナツメ社 

:リハビリテーションテキスト 人間発達学 (編集)浅野大喜 日本バブテスト病院リハビリテーション科室長 

:生涯人間発達論 人間への深い理解と愛情を育むために 第3版 服部祥子 医学書院 

:行政支援者向け研修会2021.11.20資料 気になる子の視点で保育を見直してみませんかー共生社会の担い手を育むためにー 久保山茂樹

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